アレルギー性結膜炎・ドライアイ・麦粒腫・霰粒腫・流涙などの検査・治療を行っています。
日頃からのケアが大切です。

眼科一般診療

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎には、花粉症など季節性のもの、ハウスダストなど原因が通年性のもの、アトピー性皮膚炎に伴うものやコンタクトレンズなどの刺激によるものがあります。治療は初めに抗アレルギー薬の点眼を使用し、かゆみが残る場合はステロイド薬の点眼を追加します。最近は市販薬に抗アレルギー薬の点眼や飲み薬が増えましたが、漫然と使用せず症状が改善しない場合は医療機関での的確な診断と治療を受けて頂くことが大切です。また、毎シーズン花粉症を発症される方は、花粉が飛散し発症する前から予防的に点眼を開始することでかゆみを抑えやすくなります。
症状が強い方は、アレルギーの原因を調べるために採血でのアレルギー抗体検査を行っております。

イムノキャップラピッドイムノキャップラピッド

指先から針を刺す簡易採血によって、当日結果がわかるアレルギー抗体検査です。お子さんなど通常の採血が苦手な方も、簡単に花粉症や通年性アレルギー性結膜炎の原因で多い8項目のアレルギー検査を行うことができます。

MAST36抗体検査

花粉症から食物アレルギーまで、36種類のアレルゲンの抗体を調べます。

ドライアイ

ドライアイ

ドライアイ

高齢になるほど涙が減りドライアイになる傾向があります。
目のふちにあるマイボーム腺とよばれる分泌腺が詰まること(マイボーム腺梗塞)は、ドライアイの一因ともいわれています。

マイボーム腺梗塞はドライアイやまぶたの炎症を起こし、ものもらい(麦粒腫)や霰粒腫ができやすくなります。まぶたを温めることや、まぶたの汚れを洗浄することが大切です。自宅でのまぶたのお手入れのために、当院ではアイシャンプーを販売しています。

若い方でもパソコンなどモニター作業の多い方は、瞬きの減少やエアコンの効いたオフィス環境が原因でドライアイになりやすく、乾燥感や眼精疲労の訴えが多く見られます。
治療はヒアルロン酸の点眼やムチンの分泌を促す点眼薬を処方しますが、点眼薬で改善しないドライアイに対して、涙点という目頭にある涙の出口を涙点プラグという栓で塞ぐ方法もあります。 涙点プラグにはシリコン製とコラーゲン製の2種類があり、症状の程度のよってどちらを使用するか決定します。
また、ドライアイの症状はシェーグレン症候群(涙や唾液の分泌が悪くなる病気)や他の全身疾患の一症状として見られることもあるため、点眼治療のみで改善しないドライアイはご相談ください。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)霰粒腫(さんりゅうしゅ)

麦粒腫

「ものもらい」「めばちこ」など様々な俗名がありますが、まぶたの皮脂腺が感染を起こし、腫れや痛みがでます。
抗生物質の点眼や軟膏、飲み薬を処方します。膿がたまっている場合は切開し排膿します。ほかの人に感染することはありません。

霰粒腫

まぶたの皮脂腺であるマイボーム腺に分泌物がつまり、慢性肉芽種である硬いしこりができます。
麦粒腫と異なり痛みはありません。点眼や軟膏で改善することもありますが、しこりが残る場合は霰粒腫摘出術を行います。

流涙(なみだ目)

涙は目を潤し、目頭にある涙点から涙道(るいどう)を通って鼻腔に流れます。
涙道が狭くなったり詰まったりすると、涙の流れが悪くなりいつも泣いているように涙があふれます。
涙道閉塞は主に加齢で起こりますが、感染や薬によっておきる場合もあります。
また涙道閉塞がない場合も結膜弛緩(白目のたるみ)によって、流涙が起きる場合もあります。
生まれて間もない赤ちゃんになみだ目や目ヤニが続く場合は、先天性鼻涙管閉塞が疑われます。マッサージなどで改善することもありますが、治癒しない場合は処置や手術での治療が必要になります。
流涙(なみだ目)の原因によって治療法が異なるため、涙の状態の確認や通水検査(涙道に詰まりがないか確認する検査)などを行い、治療法を決定します。