ペルーに行ったら

先週のニュースで、ペルーでギランバレー症候群が多発しており、
非常事態宣言が出されたそうです。
手足の脱力などがあれば医療機関へ受診するよう勧告がでたとのこと。
蚊の感染から発症するジカ熱との関連が言われていますが、原因は不明だそうです。

マチュ・ピチュ遺跡

ギランバレー症候群は10万人に1人の難病で、
先行感染を契機に、神経にあるガングリオシドに対する自己抗体が出来て、
末梢神経麻痺を起こす病気です。
四肢麻痺がなく目を動かす神経に麻痺がでる亜型は、フィッシャー症候群と呼ばれます。

先月杏林でフィッシャー症候群についての講演を聞いたばかりでした。
目を動かす神経には他の脳神経よりガングリオシドが多いため、目の動きが悪くなることから発症しやすいそうです。
瞳孔異常だけでるタイプもあり、軽い症状のものは今まで急性外眼筋麻痺などと言われた、
原因不明とされてきた病気も多く含まれるそうです。

10万人に1人は一般クリニックで診察していて、
一生に数人みるかどうかの発生率。
私もフィッシャー症候群の初発の患者さんはお一人だけ拝見しました。
幸いは症状は改善されましたが。
最近ギランバレーが増えていると神経内科で言われたと、仰っていました。

黒白茶色のアルパカ達

ペルーに行かれた方は麻痺や脱力以外にも、
二重に見えるやピントが合わないなど、目の異常にも気をつけた方が良いかもしれません。

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