超近視時代
1月24日のNHKスペシャルで超近視時サバイバルというタイトルで、
近視についての特集が放送されました。
成長と共に目の長さ(眼軸)が伸びる事で近視は進行します。
小学校の検診で裸眼視力が低い子供が1年前より増えており、
眼軸が大人程度まで伸び、近視の子供が増えている事が実際のデータから紹介されていました。
コロナ禍の一年でタブレットやパソコンでの近業が増えて、野外活動が減った事も原因の可能性があります。
コロナ以前から世界的に、特にアジア圏での近視の増加は顕著でしたが、
コロナ以後のパソコンやタブレットに依存した生活様式への変化は、
さらに近視が増えるスピードを早めるかもしれません。
近視進行を抑制する治療として、
アトロピン点眼と多焦点コンタクトレンズが紹介されていました。
アトロピン点眼は当院でも処方しているマイオピン点眼。現在は0.01%のものだけですが、
今年中に、より効果が高い0.025%が発売される予定です。
近視が進みやすい子供には治療の選択肢が増えそうです。
多焦点コンタクトレンズは、海外では近視抑制用として認可されたレンズがありますが、
日本では発売されていません。
ただしシードの遠近コンタクトレンズ、ワンデーピュアEDOFは同じようなレンズデザインのため近視抑制効果が期待できます。
番組内ではオルソケラトロジーは紹介されませんでしたが、
オルソも近視抑制効果が実証されている方法です。
コロナ以後のお子さんの近視がご心配な方は、ぜひご相談下さい。