改めて、人体の不思議
NHKで「人体」が放送中です。
私も勝手に応援している、山中伸弥先生が出演されています。
改めて人体の不思議に感心。
昨年放送した第一回はメッセージ物質(バイオマーカー)の話題。
眼科でも使用されることがあるアダリムマブ(製品名ヒュミラ)という抗体製剤がでていました。
○○マブという名前の抗体製剤は、高額だけど非常にキレが良い薬でこの数年続々発売されています。
眼科でも抗体製剤である抗VEGF薬が出てから、診療が激変したほど。
なんだかすごいな薬だなあと思っていましたが、組織に直接的に働きかける機序だったんですね。
ただし、良薬は財布に苦しで、非常に高価な薬。
外資の製薬メーカーに完全に持っていかれています。
先日放送されていたのは、腸内細菌の話。
腸内フローラとか一時流行りではありましたが、
多発性硬化症など、視神経炎もおこすことのある自己免疫疾患の発症にまで関わっているなんて。
近年、免疫の暴走である自己免疫疾患やアレルギー疾患が増えているとの話はききます。
自己免疫疾患は感染症をきっかけに発症することが多いのですが、
免疫異常に腸内細菌からのメッセージ物質が関わっている可能性があるとのこと。
病気の原因が外部環境ではなく、実は人体の内部環境の変化にあるなんて驚きです。