金沢秋旅
文化の日の連休に、金沢で開催された日本眼腫瘍学会に参加しました。
神経眼科領域の中でも、さらにマニアックな内容で、
こじんまりした学会でした。
IgG4関連疾患や、血管腫の話が勉強になりました。
石川県は私の母の出身地で、
小さい頃から1日がかりで行った記憶しかなかったのですが、
初めて乗る北陸新幹線の都内から3時間ほどで到着するアクセスの良さに驚きました。
「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる金沢では珍しく、
初日は降水確率ゼロの澄み切った晴天。
兼六園の雪吊りも青空に映えます。
翌日は一転して小雨と曇天。
初めて訪れた、鈴木大拙館が素晴らしかったです。
谷口吉生建築の傑作。
静寂に包まれた水面。
時たま現れる波紋がまるで枯山水の模様のよう。
瞑想する部屋から外を眺めると、
自分の中に内なる静寂を感じます。
ものとしての展示はほとんどない場所ですが、
声高ではなく禅の世界を堪能できます。
建物裏から続く紅葉の散歩道も楽しく、
県立美術館内にある辻口博啓さんのお店 ル ミュゼ ドゥ アッシュで、
日本茶とスイーツコースも満喫できました。
玉露から始まり、一皿目はフルーツデザート盛り合わせ。
メインは能登栗のモンブラン。
メレンゲを割るとカシスの爽やかさがひろがり、
自分で煎じたばかりのほうじ茶と頂きました。