ボヘミアンラプソディー
話題の映画、ボヘミアンラプソディーをみました。
Queenの曲を聞いたことはありますが
人気絶頂の頃はよく知らず、上の世代に流行ったイメージでした。
次々と斬新なヒット曲を作る過程や、成功の裏の葛藤、
最後のライブエイドの圧倒的なパフォーマンスは、
息つく暇もないくらいで、予想以上に面白かったです。
ブライアンメイ、そっくりすぎ!
後半、フレディが同性愛をマスコミから詰問されたり、
エイズに蝕まれていく様子が印象的でした。
フレディが亡くなったのは1991年でした。
当時はHIV感染者は同性愛や薬物使用者に多く、
AIDSを発症し死に至る病いと恐れられていました。
その後、次々と抗ウィルス薬が開発され、
感染してもAIDSを発症することなくコントロールできる病気と変わっていきました。
1998年、私は一か月ほどニューヨークのマウントサイナイ病院の感染症科で研修をしました。
病棟ではAIDSの患者さんも多数いましたが、
画期的な新薬Crixivanの登場でHIV感染の脅威が薄らぎ始めた印象がありました。
街角の看板や新聞広告にまで、Crixivanの宣伝があった事に驚いたものです。
その薬も、次々と登場した新薬の影で、現在は販売が終了しています。
もしフレディの病気があと10年遅かったら、
彼はAIDSで命を落とす事なく、今頃はまだ現役のスターであり続けたのかもしれません。